認定と有害

狩猟で収入は得られる?一般狩猟・有害駆除・認定捕獲の違いと報酬の仕組みを解説

 狩猟

 狩猟で生計や小遣い稼ぎをしたいな~、と思ったことはありませんか?

実は国や市から認められれば狩猟した条件や種類を満たすことでお金を受け取ることができます。

今日はそんな方法と狩猟する際の種類の違いについて紹介したいと思います。

狩猟の種類

まずおさらいですが、狩猟には一般狩猟、有害、認定の3種類があります。

法的には2つ(狩猟/許可捕獲) ですが、自治体の運用や制度上、許可捕獲を“認定と有害”という分け方が加わることで、運用上、3分類として扱われることが多いです。

本題の収入を得るという目的で見たとき、それぞれにどのような違いがあるかを見ていきます。

一般捕獲(=一般狩猟/狩猟)

狩猟免許を取得後、狩猟登録証等の手続をすれば猟期の間狩猟をすることができます。

自分の判断で狩猟ができ、捕獲個体は捕獲者の所有物となり、比較的自由度の高い狩猟といえます。

捕獲した肉(販売許可を得るにはかなり面倒なので現実的ではない)マテリアルを売ったりすることで収入を得ることができます。

有害捕獲(=有害駆除/許可捕獲)

主体は市町村が行い、捕獲は行政の指示のもと、狩猟免許を取得した人に依頼という形で狩猟をします。

農作物・生活被害の軽減を目的とし、一般狩猟と異なり、捕獲個体の取り扱いは行政の管理下に置かれます(個人的に多くの自治体では持ち帰りが認められている感じです)。

ただ、獲物の制限や打ち止め等もあり、一般狩猟に比べ自由度は低いです。

通年でしかも手当・謝金の支給もある有害捕獲は副業にぴったりです。

認定捕獲(=認定鳥獣捕獲等事業者制度/許可捕獲)

仕組みとしては有害に似ていますが、その目的が科学的根拠に基づいた個体数管理や都道府県の特定鳥獣管理計画に基づく事業であったり、やや壮大です。

有害捕獲に比べレベルの高い記録管理が求められますが、その分、単価が高い傾向にあります。

また、認定はその単価の高さゆえか途中で打ち止めとかある印象です。

エピソードとして、以前は銃捕獲を認定対象としていましたが、認定の猟師さん曰く「悪い人は認定が始まるまで冷蔵庫に猪を保管しておいて、認定が始まってからその冷蔵庫の猪を今日とれたかのように仕向ける人がいるとかいないとか…」

その影響か、私の県では、罠捕獲のみを対象とし、生体であることを記録として残すことが義務付けられるなど、単価の高さゆえの記録の厳しさもあります。

3つの違いのまとめ

一般有害認定
目的趣味・ジビエ利用被害軽減(農業・生活)科学的な個体数管理
主体個人市町村都道府県または委託事業者
時期猟期通年可通年
許可狩猟者登録捕獲許可を出すのは都道府県知事(市町村は窓口になるだけ)県の管理計画による事業許可
報酬なし出動謝金など有り事業報酬(単価高め)

有害捕獲従事者になるためのステップ

自治体=市町村ごとに微妙に違うけど、全国ほぼこんな感じの流れだと思います。

1.狩猟免許を取得する

例外はあると思いますが、免許保持は必須といっても過言ではありません。

さらに、猟友会に参加したり実際の狩猟経験があるとなお良いと思われます。

2.地元の猟友会または市町村に「有害鳥獣駆除隊」として登録される

市町村を受付主体とした有害駆除隊になります。研修参加が求められる場合あります。

ひとまずは市町村の窓口に問い合わせをしてみるのがいいです。

場合によっては猟友会の参加や他の人からの推薦も必要になる場合もあるので注意が必要です。

3.出動するたびに市町村の指示を受けて捕獲

主体は市町村ですが、県知事が許可を受けて初めて有害としてスタートできます。

各市町村で定められたルール(罠の種類や捕獲個体の種別、報告様式)を遵守しながら有害捕獲事業者として捕獲を行うことができます。

認定捕獲(認定鳥獣捕獲等事業者)になるためのステップ

こちらは県ごとに大きく異なります。

1.狩猟免許を取得する

有害と同じでほぼ必須です。

2.都道府県が実施する審査をクリアする

ここが有害と最も異なる点で認定は県が主体の制度。県ごとに審査要件が違うが、共通しているのは

  • 狩猟経験(例:過去3年・捕獲実績◯頭以上など)
  • GPSなどのデジタル記録を扱える能力
  • 報告書の提出能力(書類ミスが少ないこと)
  • 損害保険加入
  • 銃の場合は安全講習・射撃訓練歴・考査試験合格などを求める県もある

中には個人で認定される県もあれば団体だけで認定される県もあるので注意が必要です。

3.県から認定を受け、事業契約を締結

県 → 認定事業者に業務を委託という形で事業単価で報酬が発生します。

ここからは普段狩猟をし、有害や認定事業者、市、ジビエ施設に携わっている私の主観から考えたいと思います。

狩猟を仕事にするのは大変難しいと思います。

獲物を捕獲するのは簡単ではありません。

例えば罠を設置するとしましょう。ではどこに設置しますか?

私のように東京から田舎に来て周りには特に頼れる人もいなければ、一体誰の土地を借りてどこに罠を設置していいのか、そのスタートラインにたつことすら難しいです。

銃も値段が高く、狩猟試験の他に銃を保持するための試験も突破しなくてはなりません。

猪なら豚熱が出るかもしれません。それに寒かったり、暑かったり、蚊がいたり、汚れたり、罠の設置が面倒だったり、狙ってない獲物だったり…

上げれば上げるほどきりがありません。

狩猟で収入

それでも私は狩猟やジビエを続けていこうと思います。

経済合理性やコスパを考えるとなかなか難しいものがありますが…やっぱ響きがいいじゃないですか!!

狩猟やジビエやってるってなんか、こう…面白い。

私はこういう浅い考えでやっています。

考えれば考えるほど収入を得るという目的合理的な手段とはいえないし、厳しい道だと感じます。

だからこそ、こういうシンプルな気持ちを大事にしていきたいと思います。

みっつーみっつー

宮城県はまだまださむいです。