NISA口座で株式交換されたらどうなる?取得価額の引き継ぎ・税制・注意点を実体験で解説
2025-12-08 株主優待他
「NISA口座の株が株式交換された場合、交換後の株はどうなるか?」ですが、
結論:NISA枠を消費することなく、そのままNISA口座内で新しい株式として受け継がれます。
実際、私宛に先日このようなメールが届いて、、、


あと、平均取得額ですが、これは、「交換前の株の取得価額(買ったときの値段)をそのまま引き継ぎます。」


と言ってもNISA口座は特定・一般口座と異なり「取得額・損益」は“表示上はあるだけ”で、税制上の重要度は低いんであまり関係ないですけど。
なぜ、税制上の重要度が低いと思うかといと、
特定や一般口座は株を売ったときは『売却益(譲渡益)= 売却額 − 取得額』これが利益なら約20%課税 されます。
つまり…
- 取得額がいくらか
- 平均取得単価がどう計算されているか
- 損益計算が正しいか
- 調整(分割・株式交換・配当込みの整理)が正しいか
だが、NISA口座は税務上は一切関係ない。実際には証券会社の画面に表示されるけど、それは「評価額を見るための参考」にすぎない。
非課税こそがNISA口座の強みなわけで当然といえば当然。
だが、このNISA口座の強みにもデメリットがあって、それは、売却損が出たとき相殺(損益通算)できない点。
特定・一般口座なら同年のものに限り、損益通算できる。
つまり、特定・一般口座のA株とB株があって、両方とも以下の条件で売ったとする。
- A株で20万円の利益
- B株で20万円の損失
同年だったら、AとBの損益は±0。よって課税はなしになる。
もしB株がNISA口座ならA株の20万円の利益を相殺できず、「20万円×20.315%」もの税金がかかってしまう。
これがNISA口座のデメリットです。
最後に
話がだいぶそれましてけど、結論は「NISA口座の株が株式交換された場合、交換後の株は交換前の株の取得価額(買ったときの値段)をそのまま引き継ぎます。」
余談ですが、今回は税制面の話をしましたが、評価損益はNISA枠の面から非常に重要だと感じています。現在は年間240万円の枠をフルで使えていますが、これを使い切ってくると、以前使った枠で手に入れた株を売却しなければ枠が復活しません。
この時、評価損益率が高いものを売却してしまうと、売却額に対してNISA口座の復活枠が少なく損をしています。
そのため、NISA枠が埋まり始めたらなるべく評価損益率が低いものを売却して、NISA口座では購入額より損益率の高いものを持つことで、実際のNISA枠を大きく増やし、増益などによる効果を最大限実感できます。
これが私の考える合理的なNISA戦略であり、評価損益の活かし方だと思います。
みっつー